強すぎるメルエムがたった1つだけ犯した間違い

蟻の王メルエム

未だかつてハンターハンター作中でメルエムを越える『個』の存在はない…っと思えるほどの実力を持ち、生まれながらにして王の地位と賢さを兼ね備えた超生物。

母であるキメラアント女王が人間を標的に摂食行動を始めたことから人語を理解し、差別や偏見に対しての分別もつく。

作中で見る限りは確実に王の資質を備えた生物であり、完全無欠とも思われたがネテロのミニチュアローズによって爆死寸前に追い込まれる。

その後、薔薇の後遺症である毒によってコムギと共に死亡した。

メルエムが犯した唯一の間違い

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生物的な観点から考えると、いわゆる外の世界ではなくゴン達の世界を支配するという種族全体の本能がメルエム自身の使命であり、運命だった。

しかし、完全無欠に見えたメルエムが唯一誤った選択肢を犯したと考えられる。

それはネテロ会長と対峙した際にネテロが読み取った

人と蟻の狭間で迷ってしまった事

もちろんそのキッカケになったのはコムギである。

コムギとの出会い

余興という名目で盤上ゲームに興じたメルエムだったが、特定の分野を越えられなかったのは軍儀の天才であったコムギだけである事。

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また、その後の自覚(暴力こそ最強)というものがあったにも関わらずコムギを始末しに行った時には既に迷いが生じている。

結果的に言えば作中では非常にゲスいキャラクターではあったものの、キメラアントという視点から見れば正しかったのはシャウアプフだけだと言える。

いわばコムギに縛られたことによってメルエム自身が”個”に執着してしまうようになった。

名前を欲したのは冠、称号である王という自分自身への猜疑心の裏返しでもある。

人間への理解が足りなかった

もう1つの敗因として挙げられるのは女王の頃から人間の兵器という存在を確認しておきながら時間をかけられなかった事から、人間を知るという事が出来なかったことだと考える。

また、世代から世代で大きく変質してしまうというキメラアントの生態自体も、奉仕の先にメルエムのような超個体を生むと共に、歴史を重ねられないという弱点を生んでしまう。

言い換えれば物凄く強い原始人のような存在だったとも考えられる。

人間と中途半端に関わったことからユピーにも迷いが生じたり、王自身は弱いものを生かす為に力を使うことを学習してしまった。

ピトーとプフによってパームの脳を改造までしたにも関わらず、自分自身が”キメラアントとして間違った”学びを得てしまっている。