カキン帝国の王位継承戦。
クラピカは超念力の講習会を開いて、王子の警護の力を均等にして、壺中卵の儀の制約と誓約を壊して、殺し合いを止めようとします。
しかし、その講習会が始まったてすぐになぞの念能力「11人いる!」が出現し、バリゲンを殺してしまいます。
バリゲンを殺した犯人が特定できないまま、講習はスタートします。
第9王子の護衛の超念力が見抜かれる
両腕の組み方でグループに分かれて念の出し方を練習する受講生達。
第9王子ハンブルグの護衛シェジュールとユヒライは初心者とは思えない大量のオーラを出して、たちまち経験者であることが発覚します。
シェジュールとユヒライはクラピカに話があると持ちかけ、講習後に誰か1人と話合うことになります。
念能力の持ち主の第1王子私兵ヒュリコフには見えるオーラですが、シェジュールとユヒライには念を出している自覚症状がありません。
操作系能力者に操られているか、王子の念獣に関することだとヒュリコフは推理します。
第3王子チョウライの私設兵サカタはシェジュールとユヒライを警戒しますが、クラピカがサカタが銃でバリゲンを撃ったことをどう評価しているかが気になります。
ヒュリコフは第10王子の従事者ロベリーが国王軍に拘束されたので、念能力者であることを黙っているのは後1人で、それが暗殺者であると特定します。
しかし、オーラを上手にカモフラージュしておりとても「11人がいる!」の使い手とは思えません。
ヒュリコフが気がついていることに、相手は気がついていなようで、もう少し泳がすことに決めます。
1010号室 第10王子カチョウの部屋
第10王子カチョウの部屋では母の第6王妃セイコが司法局の捜査官に尋問されています。
カチョウ王子はまるで関係ないかのように自室にヘッドホンをして本を読んでいます。
セイコ王妃は黙秘を通り、一切質問には答えません。
王室特権で保護されている王妃は72時間拘束されるだけで、尋問の内容も裁判記録に残りません。
72時間の間は監視付きなら移動も自由です。
護衛の第10王子の護衛のセンリツが心配そうに、セイコ王妃を見ています。
1013号室・第13王子マラヤームの部屋
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
姉モモゼが死んだ第7王妃セヴァンチのいる第13王子マラヤームの部屋は沈鬱な雰囲気。
モモゼが死んだためにハンゾーをはじめモモゼについていた警護人はマラヤームの元へ集まっています。
ハンゾーとビスケはマラヤームの守護霊獣が日に日に大きくなっているのに驚きます。
最初は空中を泳ぐ龍のように軽やかだったのに、徐々に念獣の形相が険しくなって肥大化。
モモゼの死によって加速度的に変様しました。
身体中がトゲだらけになり、王子の不安恐怖・ストレスとトラウマが念獣に影響を与えているようです。
ハンゾーとビスケは他の警護人と交替して、二段ベッドで眠ります。
モモゼを殺した犯人をつきとめるために忍者であるハンゾーは寝ている間にハンゾースキル4分身の術を使って、部屋を抜け出ます。
本体を誰かに触れられたり、声をかけると強制解除になります。
そこでビスケに見張り役を頼みました。
ハンゾーはタフディーの部屋に行き、第1王子ベンジャミンからスカウトが来たといいます。
ナゴマムは薬を飲ませて眠らせています。
同僚のナゴマムが犯人ということにして自殺して遺書で犯罪を告白したというシナリオにしたといいます。
ただし、遺書には殺害したときの正しい念能力と告白が必要だと言いタフディーに能力を告白させます。
ハンゾーの言葉にすっかり信じてるようです。
タフディーの念能力は「幽体離脱=ザ:タッチ」という分身術で、半径20m限定で本体が目を閉じていれば分身の方は自在に動けるものです。
タフディーの告白を聞くと、ハンゾーはタフディーの首に縄を回して、背中を担ぎ上げ絞殺します。
「ただの2択さ。先にお前を試したたけのこと」
ナゴマムかタフディーの犯行だと見当をつけ、まずタフディーにかまをかけたのです。
モモゼを殺した犯人に復讐を果たすことができました。
ハンター試験のときには、武術、動きが鋭かった忍者ハンゾーですがハンゾースキル4を披露まだまだその潜在能力を秘めているようです。
1008号室 第8王子サレサレの部屋
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
享楽的な性格のサレサレは今日も情婦2人とベッドの上でイチャイチャしています。
晩餐会には世界を変える驚きの企画を用意しているようですが、参加できない愛人たちには内緒のようです。
会話の最中でもサレサレの頭上では守護霊獣の身体にいくつもついている口からプシュー、プシューとガスが辺りに出しています。
第1王子ベンジャミン私設兵からサレサレの元へ出向している念能力者リハンだけが、サレサレの頭上の守護霊獣が見えています。
サレサレの5人の私設兵兼情婦は24時間、サレサレにベッタリついて見張っています。
守護霊獣の出没傾向を把握して攻撃を受けなければ、リハンの念獣「異邦人=プレデター」
が発動します。
サレサレの守護霊獣は王子の性欲とリンクしてほぼ一日中、出現しています。
リハンは姿を消すシチュエーションを既に3つ見つけています。
1006号室 第6王子タイソンの部屋
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
第6王子タイソンの警備をするクラピカの師匠イズナビとジュリアーノ。
タイソンの経典である本をまだ読んでいない2人ですが、タイソンは人それぞれのタイミングとペースがあるからいいと寛大です。
2人の肩にはタイソンの守護霊獣から出てきた目玉ジャクシが乗っていますが、今のところ害はありません。
2人に目玉ジャクシがついているのに、第1王子ベンジャミン私設兵のオラーウの肩にはいません。
ジュリアーノはタイソンに気に入られたということかと思って喜びますが、イズナビはまだ違う法則があるのかもしれないと静観しています。
1014号室 第14王子ワブルの部屋
2日目の PM12:30
今日の念能力の講習はこれで終了し、また同じ時間に練習が始まります。
その後、「11人いる!=サイレントマジョリティ」を使う暗殺者の動きはありません。
ヒュリコフは初日の警護兵は5人殺されているので、今回は条件に合わなかったのでまだ1人しか殺せていないことだろうと推測します。
講習が済んでクラピカは第9王子の私設兵ユヒライと話をしようとします。
ここでサカタが割り込んで自分も話しに参加したいと申し出ます。
協定を結んでいる第3王子チョウライの私設兵なので、話をする権利があるというのです。
それでもクラピカは話合いの参加は遠慮してほしいと言うのですが、ユヒライの方がサカタが加わってもいいと申し出ます。
ユヒライは第9王子ハンブルグは「壺中卵の儀」そのものを中止させたいと願っているので、今回の念獣についての情報がほしいといいます。
そしてユヒライは自分の左手の甲についた鳥の羽のようなアザをクラピカとサカタに見せました。
ハンブルグ王子とその私設兵全員に左手の甲に羽のタトゥーのようなもので、洗っても落ちません。
このマークがついたときには、全員気を失って倒れていました。
そして、その前後の記憶は誰も持っていません。
クラピカは操作系能力者の攻撃によくある記憶補正だと言います。
この記憶補正は圧倒的に要請型の操作系能力者が用いる場合が多いのです。
対象者の選択の余地を与えつつ能力者のために動いてもらう事を目的とする能力者で、共生型や半強制型に比べて少ないエネルギーで多くの人間を操作できるのです。
ユヒライはハンブルグ王子の性格から決意表明と団結がもっとも近いと断定します。
王子自体は覚悟を内に秘めるタイプだけど、集団の決め事は自らの言葉や態度で明確にして全員へ浸透させるのです。
つまりこのマークはハンブルグ王子と志を同じくするものの証なのです。
クラピカはその志が問題だと指摘します。
ハンブルグ王子の悲願は王政の撤廃で、今回の壺中卵の儀をきっかけに、それを実現させようとしました。
しかし、ハンブルグの守護霊獣はハンブルグを次期国王に押し上げようとしているのです。
ハンブルグの守護霊獣自体はハンブルグが王政の撤廃を遂行することを望んでいないかもしれないのです。
クラピカは念で作った指先の4の数字をユヒライに見せますが、ユヒライには見えていません。
自覚的に念能力があるわけではなく、半覚醒の状態だと分かりました。
部分的限定的に念が使える状態なのに自分では操作できない。
発動条件はハンブルグの言動と強く結びついているようです。
王子自身にもマークがあるというのは危険な兆候だとクラピカは感じています。
発動すると、その念の力は強くなりますが、「制約と誓約」のルールにより、もし制約がまもれなかった場合の反動も大きく、場合によっては王子や仲間の命を落とす危険もあります。
クラピカはハンブルグの能力に関して情報提供してくれれば、クラピカからも具体的な指示ができると約束しました。
クラピカは第14王子側は情報をけして悪用しないと言います。
ユヒライはクラピカの言葉は信用できると言いますが、第3」王子チョウライ側のサカタは信用できないようです。
サカタはチョウライも平和的解決を望んでいるとタテマエを言いながら、本音では第9王子は大義と信念をぶつからせれば、ハンブルグの勢力を自ら破滅に追い込めると思っています。
ユヒライもサカタの言葉を鵜呑みにしていません。
しかしながら、クラピカの情報は貴重だと考え、このままの3王子の同盟関係を維持しようと考えます。
第14王子ワブルを守ることが、第9王子ハンブルグを守る事につながると確信をもっています。
サカタも同様に、第3王子のチョウライが大事という本音を隠し、クラピカの講習とハンブルグの念獣の情報や、「11人いる!」の正体など必要な情報を得るために、この関係を維持しようと考えています。
クラピカはチョウライとハンブルグの指導力のある2人の王子が引き込めたら、継承戦離脱の糸口がみつかるのではと期待しています。
クラピカはハンター協会員を通じて他の王子にも呼びかけてみると2人に言いました。
1013号室 第13王子マラヤームの部屋
タフディーを仕留めたハンゾーの分身は本人の元へ戻ってきますが、部屋には自分の本体もビスケもいません。
それどころか、部屋の人間達は誰もいなくなっていたのです。
部屋に残っているのはマラヤーム王子の守護霊獣だけ。
以前より身体は小さくなっているのにまがまがしさが強固になっています。
マラヤーム自身の姿がないので、探そうとしますが、守護霊獣から枝葉の様な角が伸びてきて、ハンゾーはとても近寄れません。
果たして、マラヤームとその警護たちは一体どこへ消えたのでしょうか?
<h2>1002号室 第2王子カミーラの部屋</h2>
カミーラが廊下を歩いていると、第1王子ベンジャミンの私設兵でカミーラの元へ出向しているムッセが引き止めます。
カミーラは堂々と今からベンジャミンを殺しに行くので、ムッセに協力するか死ぬか決めろと言います。
好きな方を選択させる自分は優しいだろうとカミーラは言いますが、ムッセは冗談ではすまされないと、カミーラの前に立ち向かいます。
王位継承戦に向けたカミーラが動き始めました。
ムッセは左目は白目が大きく黒目が小さい三白眼で、右目は睨みをきかした鋭い眼です。
「カミーラ様、冗談では済まされませんぞ!」
カミーラとムッセの対決が始まるようです。
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