【考察】キメラアントの女王と暗黒大陸の人間

キメラアント

ハンターハンターに登場した生物の中でも特に謎の多い生物がキメラアントの女王だ。

キメラアント編が度重なる休載を経て完結に至ったことで、設定を忘れがちではあるが、暗黒大陸編と合わせて考えると中々面白い考察をすることが出来た。

ここではキメラアント女王に人間性が薄く残っていた謎について考えてみようと思う。

元々は暗黒大陸から”瀕死の状態”でやってきており、これはキメラアントよりも強い生物の存在が確実に示唆されている。

さらに『外来種』という言葉が登場したこと、危険生物リストなどの暗黒大陸編での展開によって朧げながらもキメラアントがどうやってゴン達の世界までやってきたのかが整理出来る筈だ。

キメラアントの女王は暗黒大陸から来た

選挙編においてイルミが『外来種』の蟻という発言をしたことから、キメラアントの女王は元々暗黒大陸からやってきた可能性が非常に高い。

キメラアント自体は第一級隔離生物として登録されている『蟻』ではあるが、同じ種が外の世界にも存在していたということだ。

さらに女王の以下の発言は非常に興味深い。

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出典:HUNTER×HUNTER コミックス

自分自身に人間の血が混ざっている事を示唆した思考だ。

女王は喋ることは出来ないので、親が直接人間との交配をしたのではないかもしれないが、何世代か前には人間の血統が混じっている可能性が高い。

となると次のような仮説が生まれてくる。

暗黒大陸の『人間』

バルサ諸島に流れ着いた段階で体長2メートルを越えているこのキメラアントの血統は確実に暗黒大陸で繋がれてきた筈である。

という事は暗黒大陸には人間が存在している可能性がある。

女王が本編で直接生んだ直属護衛軍やメルエムは人間をエサにしていた事から人間性を濃く持っていたし人語も理解出来ている。

女王は意志の伝達にテレパシーのようなものを使っているので言葉は話さない。(おそらく話さないというよりは話せない可能性の方が高い)

そして…いくら隔離指定の危険な蟻とは言えど、キメラアントの女王のような姿に成長を遂げたという事は過去に親やその親が人間を捕食した可能性が濃厚ではないか?

それがゴン達の【世界】と同じ人間かどうかは別としても、暗黒大陸には人間が存在していたか、存在しているかのどちらかである事は疑いようがない。

ビヨンド=ネテロの発言

ビヨンドは初めて演説を行なった時に太古の昔、我々の祖先が大陸から来たことは明白だと言っている。

これも暗黒大陸に人間が存在した、もしくは存在している可能性を大きく示唆している。

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出典:HUNTER×HUNTER コミックス

十二支んがネテロ会長と重ねてしまうほどの演説を行なったビヨンド。

また、ここにジンなどが調べている遺跡関係の話しも絡んでいることから、メビウス湖の真ん中にアトランティスのように取り残された世界と暗黒大陸の文明に繋がりがあることが分かる。

キメラアント女王の動向

本編で世界を危機に陥れたキメラアントはおそらく以下のような行動からバルサに流れ着いたと思われる。

  • 元は暗黒大陸のキメラアント種で途中世代で人間を捕食しながら繁殖
  • 女王の代でキメラアントよりも強い存在に大怪我を負わされた事で海に流された
  • 蟻の持ち前の生命力で『王(メルエム)を生む』為に行動開始

以下、蟻(キメラアント)編に続く…

このような感じだと考えられる。

何より凄いのはあの凶悪なキメラアントよりも更に強い存在が確実に暗黒大陸には存在しているという事だ。

っが、個人的に最後のメルエム以外はそこまで強かった訳ではないと思っているのでそれはまた別の機会に考察しようと思う。

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