ヒソカ最強説
【ヒソカ自分以外の誰にも属さない 自分が最強だと理解しているからだ】
上記一節はコミックス7巻、天空闘技場編のカストロ戦後にシャワーを浴びているヒソカのシーンで挿入されたナレーションである。
果たしてこの言葉は本当に”ヒソカが最強”であることを示しているのだろうか?
事実、ヒソカは天空闘技場においてクロロに1度殺されている。
リンチ説の真意はどうあれ、敗北しているというのは紛れも無い事実なのだ。
いまだにキメラアント編でメルエムをヒソカがやっていれば倒せた等、様々な議論を呼んでいるが
今回は狂気のマジシャンである”ヒソカ最強説”について改めて考えてみたい。
ヒソカ最強の定義
そもそも、何をもってヒソカが最強だと言えるかというところから考えなくてはいけないのが、ヒソカ最強説の難しいところである。
例えば、極論ではあるがメルエムのような速度で動ける存在がミニチュアローズを懐に入れてヒソカに突っ込めば、間違いなくヒソカは完全に死んでしまうだろう。
もちろんその場合は死後の念を練るなどといった余裕もなければ
身体自体が残っていないからだとも言える。
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
念能力的な意味合いを考えても、バンジーガムやドッキリテクスチャーが死後念として強まり、誰かを害するといった能力には思えない。
それに加えて、ヒソカ自身もクロロ級の相手だと相手十分の条件で勝つのは難しいと正直な心情を吐露している。
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
これは言い換えればヒソカ自身がクロロが自分と同じくらい強いという事を自ら喋っているようなものであると理解出来る。
ヒソカはメルエムに勝てたか?
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
不意打ちも何でもありな状況だと過程してヒソカの能力でキメラアントの王であるメルエムに勝つことは出来たのだろうか?
イルミが全て終わった選挙編で「戦えたかもしれないのに」っとヒソカに話しているが
そもそもまともに戦ったところで、ヒソカはメルエムには勝てないと管理人は考える。
理由は幾つかある。
まず、ヒソカが使用している能力以外の武器はトランプである。
壁や人体程度であれば簡単に切り裂けるこのトランプだが、仮にメルエムに当たったとしても恐らくオーラの量によってダメージを受けないからだ。メルエムの防御力は昆虫という性質上非常に硬かった。この事からトランプ攻撃では傷つけられないと考えるのが自然だ。
さらにバンジーガムやドッキリテクスチャーの能力を持ってしてもメルエムの速度には明らかに対応出来ないだろうと予測出来る。いくらヒソカの体術が優れていても0コンマ何秒の速度にはバンジーガムの伸縮では対応出来ないだろう。
となれば、可能性があるのはネテロ会長と同じくミニチュアローズのような爆弾などを使用して一気に片付けるしかない。
ドッキリテクスチャーやバンジーガムをヒソカ程の念能力者が駆使すればこの方法であれば充分に倒せるだろう。
ジンやイルミとヒソカが戦うとどうなる?
イルミとはちょっとした協定路線を組んでいるし、ヒソカ自身が95点を付けたという実績もある。
ヒソカがクロロに対してどのくらいの点を付けていたかは定かではないが、少なくともジン以外の十二支んよりはイルミの方が強いとヒソカは考えている。
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
さらに管理人は個人的に戦闘能力においては、幻影旅団>十二支んだと考えているので、
イルミ≒幻影旅団>十二支んだという構図だ。
ヒソカの95点が正しければヒソカ>イルミになることから、ヒソカの方が強い可能性はある。
イルミは確かに実力者ではあるが、操作系という点を考えると、直接攻撃出来るヒソカの方が若干有利かもしれない(あくまでタイマン前提)
そして一目見たいとヒソカが言ったジン。
ジンは名実ともに世界の五指に入る念使いだと呼ばれている。
オーラの扱いに関してはクロロやヒソカより数段上ではないだろうか?
33巻ではイボクリ自慢(オーラを使った手遊び)と称してオーラを自由自在に動かしていることや、レオリオの能力を1撃受けただけでトレースし、元々の能力よりも性能を上げて使用していた。
いまだに念能力の詳細は判明していないが、ジンは人間としてはおそらく作中最強クラスであることは間違いない。
ヒソカも指先で髑髏を作ったりはしているものの、今の所作中でジンよりも繊細にオーラを操っている人間の描写はない。
トータル的な戦闘経験などを考慮してもおそらくジンの方が強いのではないだろうか?
結論:ヒソカ最強説は危うい
対人間を前提に考えても、ジンという存在がヒソカ最強説には一番の難題であると思われる。
さらに今回は比較には出していないが、シルバやゼノなど強力な念能力者は沢山存在している。
ヒソカが弱いと言うのは明らかな間違いだと書いたことがあるが、ヒソカが最強なのかと言われればそれにも疑問は残る。
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