【ハンターハンター】 クロロとは本当に人なのか？モデルや設定に隠れた謎

幻影旅団 団長クロロ＝ルシルフルの謎について

ハンターハンターに登場して以来、強キャラ（悪者）の代表格として描かれているクロロ。

初登場はヨークシン編であるが

実に観察するのが面白いキャラクターの1人だと個人的には考えている。

その理由としてはクロロは”個”というものにあまり執着しておらず

また自分自身を把握していないような描写が幾つかあるからだ。

例えばヨークシン編でゴンとキルアが捕まった時に、ゴンがクロロに質問している。

ゴン「1つ聞きたいことがあるんだけど 何故自分たちと関わりのない人達を殺せるの？」

これに対してクロロは

クロロ「あらためて問われると答え難いものだな 動機の言語化か余り好きじゃないしな

しかし案外…やはりというべきか　自分を掴むカギはそこにあるか……」

と答えている。

＊コミックス12巻：ヨークシン編の路上での会話

質問への返事としては不明瞭な部分が多く、

これに対してキルアも「何だ…コイツ」と不思議がっている。

幻影旅団の掟

出典：HUNTER×HUNTER コミックス

クロロは回想で結成時に蜘蛛としての指針をメンバーに説明している。

ここでも”個”への執着はあまり見られない（自分というものを優先していない）

流星街という特殊な場所で育ったことに起因するのか、それとも単なる性格なのかは不明だが

異質であることに変わりはない

何故なら通常、集団の頭やリーダーというものは自分を最優先に考えるのが普通だからだ。

クロロや幻影旅団のモデルとは？

そもそもクロロや幻影旅団に元ネタやモデルはあるのだろうか？

これについては当ブログの読者様からコメントも頂いたが、

●キリストと12使徒

だという可能性が非常に高い。（但し、存在や行動としては相反している）

＊⇒コメントを頂いた記事はコチラ

画像引用元：http://www.vivonet.co.jp/

参考までにキリストと12使徒とは以下のような集団である

イエス・キリスト（救い主）

12使徒（シモン＝ペテロ・アンデレ・ヤコブ（ゼベダイの子）・ヨハネ・ピリポ・バルトロマイ・トマス・マタイ・ヤコブ（アルパヨの子）・タダイ・熱心党員であったシモン・イスカリオテのユダ）

彼らはキリストを主と認め、キリストの新しい神の教え（新約聖書）のエピソードにもその名が度々登場し、またそれぞれも教えを新約聖書として遺している。

話を戻してクロロと12人の仲間が、キリスト及び12使徒がモデルという根拠を幾つか述べると

• ウヴォーやクロロの「ユダ」という発言
• クロロの逆十字（相反した行動の象徴）
• ”個”への執着の無さ

などが挙げられる。

またもう1つ考えられるのは”キリストと12使徒が”モデルなのではなく、”幻影旅団が”あえてこういった集団として描かれているのかもしれない。

いずれにせよ幻影旅団とキリストと12使徒には少なからず共通点があるのは明白なのだ。

註：あくまでも上記は漫画ハンターハンターの考察であり宗教的な批判や考察ではありません。誤解なきようよろしくお願いします。

気になるクロロVSヒソカ戦の発言

出典：HUNTER×HUNTER コミックス

ヒソカとクロロが対峙し、戦闘がまさに始まる瞬間に差し込まれたこの一言。

「……人とは 本当に面白いな」

クロロは何故このような発言（正確には考えか）に至ったのだろうか？

この発言（ややこしいので発言とします）を鑑みると、まるで自分自身は”人”ではないような描写に見える。または人という枠から外れてヒソカを観察しているようにも読み取れるからだ。

ここでまた不自然な偶然が起こる。

ジャイロだ。

ジャイロは子供の頃に”オレはヒトでは無かったんだ”と悟っている。

父親の目の前で足蹴にされたジャイロは「ヒトとは父親のこと　否　ヒトとは人間だ」と意味深な思いを記している。

しかし、だからといってジャイロが実はクロロだと言っている訳ではない。（むしろその可能性はほぼ0）

この偶然の一致、もしくは意図的な一致にはクロロの重大な秘密が隠れているかもしれないという事だ。

いずれにせよ、クロロが”異質”であることには変わりない。

但し、ネオンには生年月日を伝えられているので、自らの出生が不明という可能性は薄い。