天空闘技場編に登場した念能力者の200階闘士のカストロ
同じ200階のレベルでもギドやリールベルトとは明らかに強さの桁が違い、正当な実力でフロアマスターに王手を掛けていた実力者。
しかし本編の2年前にヒソカに破れた雪辱を果たすべく挑んだリターン・マッチにてヒソカの巧妙な話術と能力に加えて雰囲気に飲まれたまま倒された(おそらく死亡している)
念能力の概念として「メモリの無駄遣い」という形容をヒソカが行なったある意味重要な1戦だった。
今回はカストロvsヒソカ戦を振り返りつつ、カストロの強さや能力についてまとめていく。
カストロvsヒソカ戦
一度ヒソカに敗北していたカストロは元々拳法として習得していた虎咬拳に合う能力を模索していたと思われる。
カストロ自身の系統は強化系だったが、虎咬拳に合わせて習得した能力は自らの分身を作り出す「分身(ダブル)」という念能力。
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
系統の相性は隣合えばある程度までは習得出来るものの、ダブルの能力は具現化系や操作系に属している事から本来の100%の力は発揮出来なかった。
戦闘序盤こそダブルでヒソカを翻弄したものの、途中で正体を見破られた挙句、精神的な動揺を誘われたことで隠を使ったバンジーガムのトランプ攻撃にあっけなく倒れることになる。
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
念能力:分身(ダブル)
ダブルとは自らの実体をイメージしてもう1人の自分自身を生み出すという強力な念能力ではあった。
しかし、ヒソカが解説するには「人間のように複雑な存在を操るのは難しい」事に加えて強化系のカストロには使い切れない能力であった。
念能力には自身の意図には関係なく系統が存在し、その事実くらいはカストロも知ってはいたと思われるが、残念ながら覚えた能力が開花しなかった代表的な例になってしまった。
註:富樫解説によればそれでも冷静を保っていれば善戦は出来たらしい。これについては強さ考察にて掘り下げる。
- 【分身(ダブル)】:ドッペルゲンガー、完全な自分自身のコピーを作り出し思い通りに動かせる念能力
また、このダブルと虎咬拳を合わせた拳法についてはカストロ自身は真・虎咬拳と名づけている。
カストロは意外にも強かった
出典:HUNTER×HUNTER コミックス
残念ながら作中では明らかに念能力の側面を見せるためかのように噛ませ犬として倒されてしまったが、実際に虎咬拳は強化系のカストロにはピッタリの拳法であったし、ダブルに関しても決して弱い念能力ではないと考えられる。
カストロ自身がヒソカから敗因は「メモリの無駄遣い」だと指摘されたように、強化系に絞っていれば相当な実力者になっていた事は間違いない。
さらに富樫解説にもあるようにダブルは見破られたからと言っても消えるものではない。
言うなればヒソカという作中最強クラスを相手にしたことが悪かったと同情するしかないということだ。
しかもこの戦いではヒソカは腕を2本一時的に失っている。ダメージとしては充分だっただろうし、クロロ以外でヒソカにここまでダメージを与えたのはカストロしか存在していない。
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