カキン帝国の次期王を決める王位継承戦の警護人の力を均衡にするために、王子の警護人の希望者全てに念能力の講習を行おうと決意したクラピカ。
希望者が集まった第14王子の部屋ブラックホイール号1014号室には、何者かの念能力「11人いる!=サイレントマジョリティ」が発動します。
講習会の参加者の隅にいるのはおかっぱ頭に和風のスカートの少女が……
これは「11人いる=サイレントマジョリティ」の「座敷人形=黒ぼっこ」です。
座敷人形を見ることができるのは、能力者本人と憑かれたものの2人だけです。
参加者の前に立ったクラピカは参加者に講習会を始める前の注意を説明します。
警護のルールを破ったものは即退場か状況次第では武力行使を行うと警告。
床に貼った白いテープをけしてはみ出さないようにと言うのですが……
さっそく白線から足が出ているものがいます。
第4王子ツェリードニヒの私設兵ミュハンでした。
ミュハンはクラピカの言葉に従いますが、その後、ミュハンは本当に2週間で念能力が使えるようになるのか疑問をなげかけます。
その言葉にクラピカも反応して、ミュハンに銃を向けて、一触即発状態に!
同じ第4王子の警護タンジンが止めに入って、クラピカにわびてことなきを得ます。
「11人がいる!」の能力者は何もか分からないのに、心の声だけ聞こえます。
「11人がいる!」の能力者は、1人目の殺人を急ぎます。
座敷人形が1人も殺せないと、呪いが能力者に返ってきて、能力者が死ぬことになるようです。
能力者は「呪唇白蛇=ツチボッコ」の攻撃準備を開始します。
一方、第1王子の私設兵ヒュリコフは、クラピカの銃を持つ仕草から、クラピカが右手に能力を秘めた人間だと見抜きます。
ヒュリコフは第1王子私設兵から第14王子ワブルの警護にまわされたバビマイナと接触します。
自らの念能力円を使って念能力を監視していましたが、ワブルの母オイト第8王妃が念能力に目覚めてきたので、警戒し円を解除しています。
第14王子の警護人の1人ビルは講習会が行われる間にオイト王妃に念能力の指導を行っています。
講習会の参加者はそれぞれの自己紹介が終了して、クラピカは16人の参加者の中で既に念能力があるもの手を挙げるように言います。
その中で手を挙げたのは、ヒュリコフと第14王子の警護のベレレインテです。
そこで、第10王子カチョウの従事者ロベリーが座敷人形の存在に気がつきます。
しかし、能力者と憑かれた者しか見えないという原則のため、ロベリーにしかその姿は見えません。
ロベリーは指をさして
「そこよ! 変な女がいるってば!」
と叫ぶと座敷人形は攻撃を開始!
しかし、だれもロベリーの見える座敷人形を見ることができません。
すると、第13王子の警護人バリゲンが首を押さえて苦しんでいます。
そのまま仰向けに倒れると、白いモノが首に巻き付いて、それに精気を吸い取られるようにみるみる顔が干からびていきます。
バリゲンの身体に巻き付いた「呪唇白蛇」は全部で4匹、一匹で44秒、4匹同時に1人を襲えば11秒で全身の血を吸いつくすのです。
バリゲンの服に巻き付いていた白蛇4匹がニョロニョロと姿を現します。
第3王子チョウライの私兵で第14王子の警護に出向したサカタが銃を乱射。
バリゲンごと白蛇は溶けるように消えてなくなりました。
ベレレインテはまだビリゲンは生きていたかも知れないのにサカタが殺したと責めます。
サカタは悪びれずどう見ても死んでいたと断言します。
座敷人形の姿もいつの間にか消えていました。
第9王子の警護シェジュールとユヒライはこれが講習会への妨害なら、「11人がいる!」の念能力者は講習会に参加していない王子の念獣の仕業だと憶測します。
しかしクラピカは「11人がいる!」王子の念獣ではないのを気づいています。
この部屋の中に暗殺者がいるとクラピカは特定しています。
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